k-forumニュース・コラム

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工務店フォーラム ニュース━━━━━━

『　みんなの工務店　技術と未来　』
K-Forum ニュース No.70(2020/07/07号)
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こんにちは。工務店フォーラムの中里です。

今日は7月7日で七夕(たなばた)ですね!
天の川の両岸に離れ離れにされた、織姫と彦星が年に一度会える日です。
短冊に願いを書いて星に願いましょう。

織姫星はこと座の「ベガ」、彦星はわし座の「アルタイル」のことで、
何とその間の距離は約16光年とのことです。そうとうな遠距離結婚ですねー!!

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【1】高口教授の連載コラム「住まいのいろは」
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住まいに関わるホットな話題を、高口代表が解説します。
第6回は【民法改正について】です。

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【2】『耐震シミュレーション wallstat ガイド』
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本書は、wallstat の実務第一人者でもある、工務店フォーラムの鈴木強氏が
 wallstat の基本操作から応用まで全て解説した初の公式ガイド。

中川貴文氏 (wallstat開発者/京都大学生存圏研究所) 監修
B5変・204頁・オールカラー　
定価 本体3500円+税 学芸出版社刊

紹介動画です↓
http://c1c.jp/4592/YSMvDs/8673

※下記本編では;wallstat について皆さんから多い質問についてお答えします。

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【3】話題教材・新着教材
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ファイナンシャルプランナー 井上光章氏による、
「住宅購入支援制度(1)」です。

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【4】スタッフコラム
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今週のコラムは、理事の中里です。
【大型パネルの狙い】について

■【1】高口教授の連載コラム「住まいのいろは」

第6回【民法改正について】

昨年、工務店フォーラムが開催したセミナーで、2020年の大きな出来事として、建築物省エネ法の義務化と民法の改正を上げました。
一つ目は中途半歩な状況で外れてしまいましたが、民法の方は無事に4月1日に施行されました。
120年ぶりの改正ということですが、よくもまあ120年も改正されずにやってこられたものです。

まあ、これまでも何度か改正の機運があったものの、政治的なタイミングが悪く改正が流れたことも過去にあり、やっとというのが関係者の正直な思いだと思います。
工務店フォーラムでも、弁護士の秋野卓生先生をお招きして、勉強会を開催予定でしたが、コロナ禍の中で延期しています。なるべく早く開催できればと思っています。

建築関係者にとって、最も大きな変化は従来「瑕疵担保責任」と呼んできた責任のあり方が、「契約不適合責任」という言葉に置き換わり、ある意味建築物などの特定物として特別扱いされてきた建築と他の商品との区別がなくなり、同列に扱われるようになります。
その字のとおり、契約の内容と不適合なものを作ってしまった場合の責任ということですので、どのような契約書を取り交わすかが非常に重要となります。各種建設団体も標準的な約款を公開していますので、その理解に取り組んでいる方も多いと思います。

さて、契約不適合については「種類」「品質」「数量」の3要件で判断するとなりましたので、旧法の瑕疵が曖昧だったものがより厳密になると考えられています。
また、旧法では瑕疵を知って一年以内に損害賠償請求をしなければいけませんでしたが、改正民法では通知をすれば良くなり、買主にとってはハードルが随分と下がった印象です。

工務店の経営に直接影響する大きな改正ですので、工務店フォーラムとしても早いうちにセミナーを開催したいと思います。


■【2】『耐震シミュレーション wallstat ガイド』
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◎引き続き、wallstat について皆さんから多い質問についてお答えします。

Q;新バージョン3.4.5と3.4.4の違いは何でしょうか?

A;JMA神戸とJMA輪島の地震動の方位が選択できるようになりました。
 これは地震の方向を90度変えることによって、地震の方向によって建物の損傷がどう違うか検証できるようになったということです。

・平面で下階の横架材の位置が赤破線によって示されるようになりました。
 下の階の横架材の位置を参考にして横架材を入力できます。

・端部が釘打ちの筋かいのパラメータが追加されました。

・耐震要素の名称変更　「床」→「水平構面」

・横架材の断面、水平構面仕様の表示機能が追加されました。


■【3】話題教材・新着教材
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ファイナンシャルプランナー 井上光章氏による、
「住宅購入支援制度(1)」第1回(全1回)

http://c1c.jp/4592/HMaEqE/8673


■【4】スタッフコラム(理事;中里 一雄 )
　
【大型パネルの狙い】

2018年から大型パネルが、木造在来工法の家づくりに登場し、どんどんその供給量を増やしつつあります。
ウッドステーション(株)という、大型パネルの新会社が創設され、元三菱商事建材の塩地博文氏が社長となられました。
　
従来からパネル工法としては、2×4パネルや在来羽柄パネルなどがありましたが、それらは熟練工を前提とし、現場合わせを条件としていたのです。
精度が不足し、変形性が高いから現場合わせとなり、大工や職人に依存して来たのです。

しかし、大型パネルは施工図(製作図)が完璧で、構造材・羽柄材はもちろん下地材まで全ての材が描き込まれ、ホールダウン金物がかかる下地材もその部分を施工図で切り落とします。
今まで使われて来た伏図、軸組図などとは精度のレベルがはるかに違います。

サッシの開口寸法、位置も正確に描き込まれ、その通りのパネルが作られ現場に搬入されます。
なので、精度が大幅に向上し、現場合わせは必要無くなり、熟練大工の軸組技術も必要無くなり、一日で上棟、防水、防犯、断熱、胴縁などの工事が終わります。初めて見た時はビックリでした。

大型パネルの狙いは、
・一日で上棟、防水、防犯が出来るので、大工はその後の造作に専念できる

・また、悪天候による工事中断が減る
→北海道のような積雪地でも年間を通して施工が可能になる

・ゴミが出ない
・平均10日間位の全体の工程が短縮される
・重量化する建材を運ぶなど「過酷な作業」を大工仕事から排除できる
・集められた設計情報を国産の森林資源と連動させ、日本の森林を活性化できる

etc.
　
部材として捉えるとコストが高めに見えますが、大工工事の8割が非生産行為(荷受け、荷下ろし、資材の開梱、現場片付け・整理、採寸→図面と現場に誤差が出るから)となっているその部分が殆ど無くなるので、トータルコストは下がります。

また、現場監督や設計者も多くの手間を省けるので、スタッフ数を減らすことも可能です。

導入には、特別な工法も材料も一切必要なく、木材・金物・断熱材・サッシ・防水関連副資材、
さらに釘やビスまで、すべて一般流通材で対応出来るので、自由に建材を選択出来ます。

また、工法は在来軸組工法(金物工法)の進化版なので、新たな技術を習得する必要がなく、どの住宅会社にも導入し易い工法です。

私が現役の時にあって欲しかった!(笑)

　
■編集後記
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我が家のオリーブの樹の剪定を、日曜日の晴れ間にしました。
10年経ったオリーブは5M位もの高さになり、幹も枝も太くなりノコギリで太い枝を切るのに相当体力を要しました。
半分以下の密度に落とし、見た目にはすっきりと綺麗になり大成功!
実は、もうひとつの目的があり、樹を伝ってバルコニーに登れなくする防犯のためでしたー(笑)。


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