◆がんばる工務店を応援する!

工務店フォーラムニュース━━━━━━

『 みんなの工務店 技術と未来 』

K-ForumニュースNo.174 (2024/8/20号)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

目次_/_/_/_/_/

1.高口教授の連載コラム

「住まいのいろは」

住まいに関わるホットな話題を、高口代表(早稲田大学創造理工学部建築学科教授)が解説第。

第109回は「巨大地震注意が発報! リスクに柔軟に対応する」です。

 

2.オンラインサロン(Zoom利用)

「現場監督養成講座」を新入社員や経験の浅いスタッフ向けに再構成

★次回:9月13日(火) 15:00~

 

3.スタッフコラム

事業部 浅葉

_/_/_/_/_/_/
 

【1】高口教授の連載コラム

「住まいのいろは」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第109回は「巨大地震注意が発報! リスクに柔軟に対応する」です。

++++++++++++++++

8月8日、宮崎県沖の日向灘を震源とする、最大震度6弱の地震が発生しました。

直後に気象庁は、2019年の運用開始以降、初めてとなる「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表して、国民に注意を呼びかけましたが、想定震源域での予兆が観測されず、巨大地震注意は一週間で解除されました。

8月16日には台風7号が関東に接近し、東海道新幹線等が予防的に運休を発表し、多くの旅行客が予定を変更するなど大きな影響が出ました。

台風については、千葉を中心に大きな被害が発生しましたが、東海道新幹線を止めるほどのことはなかったと思います。

しかし2日後の台風に備えて新幹線を止める判断をしたのは画期的だったと思います。

欲を言えば、台風の進路を見ながら、運休を解除するなどもっと柔軟な対応に期待したいところです。

最近の天気予報の精度は非常に高くなっていますが、100%ではありません。

外れた時には経済的な損害を最小化する柔軟な対応が必要でしょう。

一方、巨大地震注意は、よっぽど南海トラフの物理的な予兆でも観測されたのかと思いきや、統計的な確率に基づく判断というのがその正体でした。

気象庁の発表文を見ると、

「Mw7.0以上の地震発生後、7日以内にMw8クラス以上(Mw7.8以上)の大規模地震が発生するのは、数百回に1回程度です。異常な現象が観測される前の状況に比べて数倍高くなっています。」

ので、巨大地震注意を発報したとなっています。

テレビもこの情報を垂れ流していますが、何のこっちゃ?です。

しかし発表資料を読んでみると、この中身がちゃんと書かれています。

まず、まず南海トラフ地震は30年以内に70~80%の確率で起こるとされています。

なので、この一週間に起こる確率は、52週×30年÷0.7=2229 ※ということになり、確率は1/2229となります。

次ぎにこれとは全く関係のない、過去の地震のデータベースから、過去約100年間に観測されたMw7.0以上の地震が1437回あり、そのうち6地点では、一週間以内に6回Mw8クラス以上の地震が起きたという実績があるので、その確率は

6/1437=1/240

となり、先の1/2229に比べると、大きく確率が高くなっている。というので注意を出したようです。

そもそも30年以内に70%の確率で起こる、という予測もいい加減なものですから、いい加減な確率と1/240という統計からの確率を比較して、よく根拠とした思いますが、深読みすると、実は反対にそれだけ切羽詰まっているのではないかとも考えてしまいます。

災害は忘れたところにやってくる(長谷見雄二)

いつ来ても大丈夫という、備えと心構えが大事なのだと思います。

※気象庁の資料だと、概ね1/1000としており数字がずれている。計算が間違っているかも。

 

【2】オンラインサロン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「現場監督養成講座」専門家による詳しい解説付きで全23編を上映します。

工務店や住宅会社、設計事務所などは若いスタッフたちを教育する場を持てていないことが多いですが、

この実際の現場を収録した動画と解説で多くの実務が学べます。

▼サンプル動画はこちらから!

全23編を1年間で10回に分けて解説します。

※新たに組まれた2024年度の スケジュールです。(15:00〜16:30)

第1回目(4月19日):「地鎮祭・地盤調査・仮設工事編」

第2回目(5月17日):「地盤改良工事 (柱状改良&鋼管杭)編」

第3回目(6月14日):「基礎工事編1〜3」

第4回目(7月19日):「建て方編、 防腐防蟻処理編、現場整理・養生・金物編」

------(8月はお休みです)------

第5回目(9月13日):「上棟式編、 FRP防水・ベランダ板金・ 屋根工事編、上棟(中間)検査編」←次回はこちら★

第6回目(10月11日):「窓取付・ 防水工事編、配管・配線工事編」

第7回目(11月15日):「断熱工事編、壁・ 窓枠・天井工事編」

第8回目(12月13日):「外壁工事編、 内装工事編」

第9回目(1月10日):「外構工事編、家具・ 建具造作編」

第10回目(2月14日):「完成編」

参加ご希望の方は、info@k-forum.jp (←コピペでお願いします)までご連絡ください。

開催日数日前にZoomURLをE-Mailでご連絡します。

会員企業様からの参加は無料、一般の方は3,000円/回を予定しています。

 

 

【4】スタッフコラム(事業部 浅葉)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【29℃の涼しい家】

住宅技術評論家・南雄三さんのご自宅が、不思議なんです。

蒸し暑い外から玄関に入ると、さらりと涼しく、エアコンが効いている感じです。

しかし、室内の温度計を見ると、1階も2階も【温度29℃ 湿度60%】あたりを示しているんです。

29℃! 真夏日一歩手前の気温なのに涼しく感じるのは、湿度が60%だからでしょうか(ちなみに外気は【温度31℃ 湿度73%】)。

エアコンは2階に6~7畳用が1台あるだけで、34坪の家全体に冷気を配っているとのことです。

30年ほど前に、築70年ほどのご自宅を断熱改修されて、今でいうところの「G1レベル」とのこと。

とにかく不思議な家でした。

 

■編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

マガポケという講談社がリリースしているアプリで、「南海トラフ巨大地震」という漫画が読めます。

先日の臨時情報が出る2,3週間前にたまたまこの漫画を知って読んでいました。

まだ途中までしか読んでいませんが、実際に被災したときに“自分が体験すること”なんですよ、という危機感のあるストーリーです。

今回の臨時情報を機に、気になる方は読んでみてください。

(峰)

 

★次回配信日 9月3日(火)11:00予定★

【K-Forumニュースは、(一社)工務店フォーラムの代表理事から事務局スタッフまで、お伝えしたい事や最新ニュースを<隔週火曜日に>お届けしています。】

■工務店フォーラムへの加入、メルマガの停止

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎工務店フォーラへの入会は次のURLから

https://k-forum.jp/institute/lecture.php

◎メルマガの配信停止は次のURLから

https://submitmail.jp/FrontReaders/mail_edit/4592/1

■発行・編集

一般社団法人工務店フォーラムメルマガ編集部

ホームページ: https://k-forum.jp/

メールアドレス:info@k-forum.jp

〒340-0831

埼玉県八潮市南後谷480-1耐震研究所

TEL048-951-2420 / FAX048-951-1995

Copyright2021工務店フォーラム

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

iso-2022-jp

お電話でお問い合わせ

048-951-2420

営業時間:10:00~18:00


フォームからお問い合わせ

お問い合わせ

一般社団法人工務店フォーラム

〒340-0831
埼玉県八潮市南後谷480-1 耐震研究所
TEL : 048-951-2420