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工務店フォーラムニュース━━━━━━

『 みんなの工務店 技術と未来 』

K-ForumニュースNo.175 (2024/9/3号)

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目次_/_/_/_/_/

1.高口教授の連載コラム

「住まいのいろは」

住まいに関わるホットな話題を、高口代表(早稲田大学創造理工学部建築学科教授)が解説。

第110回は「親浸水型の家づくり」です。

 

2.オンラインサロン(Zoom利用)

「現場監督養成講座」を新入社員や経験の浅いスタッフ向けに再構成

★次回:9月13日(火) 15:00~

 

3.スタッフコラム

事務局 阿久澤

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【1】高口教授の連載コラム

「住まいのいろは」

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第110回は「親浸水型の家づくり」です。

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この一週間は、台風10号、名付けは香港の順番でサンサンという女の子の名前が付けられた台風に翻弄されました。

私ごとでいえば、まず週末に予定されていた三重県での子ども向けのワークショップが中止に。

二日前の天気予報は直撃でしたが、その後急旋回して九州方面に。「最近の天気予報は当たりますから~」などと言って中止を決めたのですが、前言撤回です。

地元埼玉でも、突然滝のように雨が降って5分後にはカラッと晴れる。そんなことが何度も繰り返されました。まさに東南アジア化です。

水害が発生すると、一面が泥に覆われます。水が引くと、途方もない労力をかけて泥を浚い、元通りにするわけですが、ふとこの作業をいつまで続けられるのか? と不安になりました。

雨によって山から土砂が下流に運ばれて、河口に堆積していくのは自然の摂理です。

その河口のデルタ地帯に人類は都市を作ってきました。ナイル川しかり、インダス川しかり、荒川しかりです。

運ばれた土は川底にたまりますから、底面はどんどの高くなります。

氾濫はこのたまった土砂を河道以外にも運んで川と周辺のレベルをそろえる自然現象ともいえます。

古代の遺跡がみな埋もれているのは、水害によって埋もれた町の上に新しい町を再建したからです。

現代では、埋もれた上に再建することはせずに、元通りに浚って再建します。

その代わり川底や海を浚渫してたまった泥を取り除いていますが、その作業には膨大な費用がかかっています。

現在のやり方は、現在の経済力あってです。経済力がなくなれば、都市はいずれ土砂に埋まる運命です。古代の遺跡がそうであったように。

東南アジアの大都市では地下駐車は作りません。大きなビルでも2階~4階が駐車場と、賃料の高そうな階が駐車場になっていることがよくあります。

地下を作るのがコスト高ということもありますが、車が水没することによる被害が大きいからです。

以前調査したタイの水郷集落は、昔ながらの高床式住居を、少しずつ高くする改修をしていました。

専門の技術者集団が全国を旅して回って工事をしているとのこと。

その発想は、水害を克服するというよりは、水害と上手く付き合っていくというアジアらしい哲学を感じます。

いずれ埋まるのであれば、埋まることを前提にしたまちづくりや建築造りがあっても良いのではないかとおもいます。

【2】オンラインサロン

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「現場監督養成講座」専門家による詳しい解説付きで全23編を上映します。

工務店や住宅会社、設計事務所などは若いスタッフたちを教育する場を持てていないことが多いですが、

この実際の現場を収録した動画と解説で多くの実務が学べます。

▼サンプル動画はこちらから!

全23編を1年間で10回に分けて解説します。

※新たに組まれた2024年度の スケジュールです。(15:00〜16:30)

第1回目(4月19日):「地鎮祭・地盤調査・仮設工事編」

第2回目(5月17日):「地盤改良工事 (柱状改良&鋼管杭)編」

第3回目(6月14日):「基礎工事編1〜3」

第4回目(7月19日):「建て方編、 防腐防蟻処理編、現場整理・養生・金物編」

------(8月はお休みです)------

第5回目(9月13日):「上棟式編、 FRP防水・ベランダ板金・ 屋根工事編、上棟(中間)検査編」←次回はこちら★

第6回目(10月11日):「窓取付・ 防水工事編、配管・配線工事編」

第7回目(11月15日):「断熱工事編、壁・ 窓枠・天井工事編」

第8回目(12月13日):「外壁工事編、 内装工事編」

第9回目(1月10日):「外構工事編、家具・ 建具造作編」

第10回目(2月14日):「完成編」

参加ご希望の方は、info@k-forum.jp (←コピペでお願いします)までご連絡ください。

開催日数日前にZoomURLをE-Mailでご連絡します。

会員企業様からの参加は無料、一般の方は3,000円/回を予定しています。

 

 

【4】スタッフコラム(事業部 阿久澤)

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日本刀の試し斬りに使われる細長い円柱のアレ。

「巻藁」や「巻きゴザ」と呼ばれることが多いですが、正しくは「畳表」で、文字通り畳表を固く巻いたものです。

太さにより1畳巻き、半畳巻き、更には2畳巻きや3畳巻きなどが存在します。

いわば建築廃材の有効活用なわけですが、ご存じの通り和室を設ける住宅はめっきり減少し、畳を採用する場合も機能性やメンテナンス性に優れる和紙畳を選択する方が増えている印象です。

現状は畳屋さんから廃品をもらって活用する人が多数なのですが、そのうち

・寺社仏閣や歴史的建造物の古畳表を取り合うことになる
・樹脂コーティングの和紙畳表を利用する
・専用の商品が登場し購入して使う

なんて未来が来るのかも…?などと考えてしまいます。

畳に限った話ではありませんが、厳しい局面でも奮闘する業者さんは今後も商品の購入など積極的に応援していきます。

 

■編集後記

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来年の1月から、ディズニー初のTCG(トレーディングカードゲーム)「ロルカナ」の販売がついに日本でも始まります。

現在、世界26か国で展開されているこのゲームは、すでに多くのファンを魅了しているようです。

まだ歴史の浅いTCGではありますが、日本ではタカラトミーが展開を担当してくれるとのことで、期待が高まりますね。

私もどんなカードが登場するのか、今からとても楽しみにしています。

(飯山)

 

★次回配信日 9月17日(火)11:00予定★

【K-Forumニュースは、(一社)工務店フォーラムの代表理事から事務局スタッフまで、お伝えしたい事や最新ニュースを<隔週火曜日に>お届けしています。】

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