◆がんばる工務店を応援する!
工務店フォーラムニュース━━━━━━
『 みんなの工務店 技術と未来 』
K-Forum ニュース No.196 (2025/6/24号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
目次_/_/_/_/_/
1.高口教授の連載コラム
「住まいのいろは」
住まいに関わるホットな話題を、高口代表(早稲田大学 創造理工学部建築学科教授)が解説
第131回は「仕様規定か性能規定か?」です。
2. 【災害に強い家づくり】シリーズ
第3弾”日常災害”を徹底解説
イベント参加申込、大好評受付中!
3.スタッフコラム
事務局 吉井
_/_/_/_/_/_/
【1】高口教授の連載コラム
「住まいのいろは」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第131回は「仕様規定か性能規定か?」です。
++++++++++++++++
先日、工務店フォーラム関係者との会議の際、新しい構造計算や省エネ法への適合に、どう対応しているのか? と話題になりました。その時の話は、とりあえず仕様規定で対応するのが多いのではないか、となっていたのですが、先日届いた新建ハウジングの記事では、仕様規定の活用はむしろ少数派であるという記事が出ていました。
今年の4月以降に確認申請を行ったことがある工務店が対象のインターネット調査で回答数が約70社ですから、かなりバイアスの入った調査だと注意が必要ですが、将来的には概ね1/3が仕様規定を利用し、残りが性能規定という雰囲気です。
インターネット調査にちゃんと回答できる工務店とはいえ、性能規定の利用が多くちょっと驚きです。(筆者の地元だと、何かあったらFAXで送ってくださいという工務店や大工さんが多いので・・・)しかし仕様規定とはいかなるものか? と国の関係機関が発行する「2階建て木造一戸建て住宅(軸組構造)等の確認申請・審査マニュ
アル」なる小冊子をダウンロードして目を通してみると、「うん、これは諦めて人に頼もう・・・・」と即断するレベルだなと思いました。
設計部隊がおり、施工部隊がいるような工務店であればなんとか対応できそうですが、大工だけでやってきたような工務店が自力でやるのは相当大変そうです。建築士に頼むにしても請求が高くなるのは仕方ない。外部に外注するなら性能規定で通すほうが自由度高そう。その辺が先のアンケート調査ではよく分かりませんが、結果にも大きく影響していそうです。
しかしこれは、直感として工務店のあり方そのものを変えてしまう法改正だったのではないかと思います。
【2】【災害に強い家づくり】シリーズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■災害に強い家づくりシリーズ第3弾
一般社団法人工務店フォーラム主催の「災害に強い家づくり」シリーズは、地域工務店が災害対応力を高めるための具体的なノウハウを学べるセミナーです。
今回は「日常災害」をテーマに、株式会社HAPROT 代表取締役で作業療法士のヨシロー氏をお迎えし、ユニバーサルデザインにおける安全持続性能についてお話しいただきます。
また、終了後の交流会では、業界の仲間とつながる場も提供します。
皆様、是非ご参加ください!
参加形態 :会場参加またはオンライン
参加費 :1,000円(税込み)
※会員はセミナー無料、交流会費500円となります。
会場 :早稲田大学 西早稲田キャンパス
オンライン:YouTubeライブ配信
■ゲスト講師:ヨシロー氏
【経歴・実績】
▼株式会社HAPROT 代表取締役
▼「安全な家づくりアドバイザー」
▼国家資格の作業療法士(病院のリハビリ)
11年
・リハビリ病院 ⇒ 総合病院整形外科 ⇒ リ
ハビリ病院
・3000人以上の患者さん、100件以上の住宅
改修・家屋調査に携わる
・脳梗塞や整形外科(手が専門)で患者さま
のリハビリを実施。
・スポーツ選手のリハビリも担当
▼住宅会社・建材メーカーなど15道府県20社
の顧問
▼イベント詳細はこちら!
https://k-forum.jp/20250717event/
▼工務店フォーラム非会員(一般)の方
お申込み: 詳細・参加登録はこちら!
https://peatix.com/event/4433916/view
※工務店フォーラム会員の方には別途お得な
情報をお送りしますのでお楽しみに
【3】スタッフコラム
(事務局 吉井)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近、家具の取り扱いを再開することになり、再契約の手続きを進めながら、実務に落とし込むにはどうするかを整理していきました。
その中で、「お客様が本当に求めてるの?」「やる意味ある?」
という慎重な声もちらほら。
できない理由を探すならば、どうできるかを考える方がよほど建設的だと感じました。
そんな出来事があった吉井です。
この手の話の延長線にあるのが“業務効率化”DXツールを入れれば勝手に進むと思われがちです。
でも実際はそううまくいきません。
「今までのやり方の方が早い」紙にカキカキ
「使いこなせる自信がない!わからない!」
「写真送るなんて専門的っぽいこと出来ない!」
LINEポチポチ
――そんな声、どこの会社でも聞こえてきません?
そもそも「業務効率化って何?」と考えてみると、僕の中では「他人の仕事への思いやり」だと思ってます。
たとえば、
・相手がミスしにくいような書き方に変える
・次の人が困らないように一言メモを残す
・資料を送るタイミングを少しだけ前倒しする
これ、全部“ツール不要”でできる業務効率化です。
「自分だったら分かるのに」じゃなくて、『誰が見ても分かる』ようにする。
それって、結局“思いやり”なんですよね。
何を使うかではなく、誰がどう使うか。
これ、意外と本質かもしれません。
苦手意識がある方ほど、少しだけ“相手目線”で見直してみると、新しい気づきがあるかもしれません。
■編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もうすぐ夏。薄着や素足で過ごす機会が増えるこれからの季節は、住宅内での“日常災害”――すべり・つまずき・転倒が起こりやすくなります。年齢に関係なく起きうる事故だからこそ、段差の解消、滑りにくい床材の選定、適切な照明配置など、設計段階からの工夫が大切です。7月17日(木)には「家の中で起こる日常災害を防!」セミナーも開催されます。実例と専門的視点から学べる内容ですので、安心・安全な住まいづくりのヒントを探している方は、ぜひご参加ください。
(飯山)
★次回配信日 7月8日(火) 11:00予定★
【K-Forumニュースは、(一社)工務店フォーラムの代表理事から事務局スタッフまで、お伝えしたい事や最新ニュースを<隔週火曜日に>お届けしています。】
■工務店フォーラムへの加入、メルマガの停止
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎工務店フォーラへの入会は次のURLから
https://k-forum.jp/institute/lecture.php
◎メルマガの配信停止は次のURLから
https://submitmail.jp/FrontReaders/mail_edit/4592/1
■発行・編集
一般社団法人工務店フォーラムメルマガ編集部
ホームページ: https://k-forum.jp/
メールアドレス:info@k-forum.jp
〒340-0831
埼玉県八潮市南後谷480-1耐震研究所
TEL048-951-2420 / FAX048-951-1995
Copyright2021工務店フォーラム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
iso-2022-jp
一般社団法人工務店フォーラム
〒340-0831
埼玉県八潮市南後谷480-1 耐震研究所
TEL : 048-951-2420